2006年4月18日
熊本甲佐の白土さんから長さが微妙に中途半端ということで、ただで頂いた竹です。
下は気の毒ながらインナーチューブにされてしまう「悠」です。
4月20日
トリマー、鋸で大まかに削り、そのあと荒めのやすりを使いました。427g の「悠」から 93g の「悠インナーチューブ」が完成しました。
3時間ほどを要しました。トリマーがなければもう少し時間がかかるでしょうが、ヤスリと鋸だけでも充分可能です。
4月21日
頂いた竹をぶつ切りにして、4分割の8寸尺八の寸法にしました。
4月24日
チューブが入るように中を広げました。
リングオーガーで節抜きし、ドリル、ノミ、細い鋸などを駆使しました。
3個の短い竹は簡単でしたが、中心部の長い竹が大変でした。
ここの作業に一番時間がかかりました。
あとでOHZANさんに教えてもらいましたが自在ビットを使えば短時間に出来るそうです。
4月26日
悠チューブに接着剤を塗り竹に入れました。竹の継ぎ目にはアロンアルファを使いました。
手孔を開け、歌口にはアクリル板を入れ、チューブと歌口、手孔、管尻部の隙間は木工エポキシパテで埋めました。なお、手孔用のドリルとしては目白のものが定番ですが、C形ショートビットというのもなかなか使えます。
4月28日
完成
手孔部の木工エポキシパテの上からアロンアルファ、さらにカシュー漆を塗りました。
内腔全体にカシュー漆を塗り、竹の継ぎ目を桜皮で隠し、管尻の3節をサンドペーパーで整えて、鳴りだけでなく見た目も素人が作ったとは思えない素晴らしい(?)尺八になりました。
拡大写真
ちょっと竹悠
竹悠ではインナーチューブに悠を使っていますが、「ちょっと竹悠」では悠の管尻もしくは歌口をちょっとだけ竹で飾ります。
ちょっと竹悠(その1)
悠の尻を削って(上左図)ヤフーオークションで5000円弱で手に入れたジャンク尺八の管尻を切り取り(上中央図)、上右図のように接着します。
中継ぎ部を接着剤でくっつけ、瀬〆漆を塗って竹と悠の継ぎ目および中継ぎ部分をかくして仕上げています。
歌口には鯨の歯をはめ込みました。
ちょと竹悠(その2)
歌口には竹を貼り付けて、鯨の歯を埋め込み、管尻にも竹輪を貼り付けています。管尻は図のようにを広げて、鳴りを良くしています?。
中継ぎは接着し、7孔にして、歌口と管尻の竹部分以外を塗料で塗っています。どこからみても年季の入った竹尺八です。
ちょと竹悠(その3)
オークションで手に入れたジャンク尺八(上図)の管尻を使いその継ぎ目を藤で巻き、中継ぎを目白のステンレス管で藤巻きにしたものです(下図)。